化粧品やスキンケア用品、ヘアケアから香水まで世界的に有名な化粧品メーカーにエスティローダーというメーカーがあります。社名の由来は創始者であるエスティ・ローダーと彼女の伯父のジョーゼフ・ローダーからつけられています。ジョーゼフ・ローダーは皮膚科学の専門家でした。エスティはそんな伯父の存在から化粧品に興味を持ち始めます。
エスティローダーの品質と哲学
エスティローダーが誕生するきっかけは、伯父が開発したクリームの営業と販売をエスティに任せたことから始まります。
エスティの客に対する美容アドバイスや化粧品の品質の高さが評価され、その結果、たくさんの顧客の信頼を得ることとなりました。
そして人気に火がつき、1946年に化粧品ブランド『エスティローダー』がNYで誕生しました。
エスティには独自の美しさの哲学があります。それは「美しい女性とは、つねに自然で健康的でつややかな肌を持っていなければなりません。健康とは肉体的健康と精神的健康の両方をいいます。」ということでした。美と健康は紙一重であることが彼女の哲学から分かります。
肉体的健康は外面の美しさであり、精神的健康は内面からくる美しさであり、そしてその外面と内面の2つの美しさを持ち合わせた女性が美しい女性なのでしょう。
彼女の美容の哲学からエスティローダーの人気はますます高まっていき、アメリカ中の女性たちに支持されていきました。そして創立から14年後の1960年になるとイギリスへ渡り、ロンドンのハロッズ百貨店に出店しました。その翌年にアジアへと進出します。その人気は欧米からアジア、そして世界中へと広まっていきました。
エスティローダーの品質と哲学は、文化や国に関係なく綺麗になりたい女性に受け入れられてきました。女性だけでなく1964年にはメンズ(男性用)の化粧品を扱う『Aramis Inc.,』が誕生しました。
1967年になるとアメリカのビジネス界で活躍した女性10人に選ばれてエスティの業績が高く評価されました。傘下ブランドも多く存在し、マックやドゥ・ラ・メールなどざっと18ものブランドが存在します。
それだけでなく、エスティローダーは社会貢献運動も行っています。ピンクリボン運動に参加して乳がん検診を呼びかける運動です。女性をターゲットにした化粧品メーカーですのでこのピンクリボン運動は大きな効果があると思います。
シニアヴァイスプレジデントのエヴリン・ローダーが1993年に「乳がん研究基金」を設立しました。「女性の美しさを外からだけでなく、精神面でも支援したい」という気持ちが込められているのだそうです。創始者であるエスティの美容哲学に基づいたことなのでしょう。どのような活動かと言いますと、胸元にピンクのリボンをつけることによって、自己検診・定期健診の重要性を主張します。そして女性たちに乳がんへの認識や大切さを呼びかける活動です。
2000年に「グローバルランドマークイルミネーション」を始めました。これは世界中のランドマークになるような建築物を同時にピンクにライトアップする活動です。こうすることで更に世界中の女性たちに乳がんの正しい知識と早期発見することの大切さを大規模でアピールするのです。
日本では東京タワーのライトアップが毎年話題になっていますね。
欧米では毎年10月を乳がん月間を定められており、活発な活動がされています。キャンペーン中はピンクリボン限定製品が発売され、収益の一部が「あけぼの会」へ寄付されています。